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恐竜時代の海鳥はクビナガ竜の餌食だった?

クビナガ竜の攻撃から生き延びた太古の海鳥という面白い記事があった。 ヘスペロルニスをクビナガ竜が狩っていたはじめての直接証拠だという。 標本はイェール大学ピーボディ博物館が所蔵するヘスペロルニスの脚の骨。 古病理学が専門のブルース・ロスチャイ…

「恐竜・化石研究所」展でチンギスカーニアを見た

一昨日、名古屋市科学館の「恐竜・化石研究所」展を見てきた。 展示のひとつがモンゴルから発掘されたエディアカラ紀の藻類チンギスカーニアだ。 チンギスカーニアの化石が新種として記載されたのは先月。 ウィスコンシン大学ミルウォーキー校と名古屋大学か…

名古屋市科学館の「恐竜・化石研究所」展を見てきた

昨日、名古屋市科学館で開かれている「恐竜・化石研究所」を見てきた。 体化石のほかにさまざまな生痕化石が紹介されていた。 目玉はティラノサウルスの糞石。1998年にネイチャー誌に報告された標本だ。 ただ展示は単色レプリカでどこに消化後の骨が混じって…

神田明神がもとは海の神さまを祀っていたって本当?

神田明神の現在の祭神は3体。 オオナムチノミコト、スクナヒコナノミコト、平将門命だ。 だがかつては違う神を祀っていて名前も洲崎大明神だったという説がある。 神田明神はもとは日比谷入江の奥に位置する豊島郡芝崎村にあった。 祭神が海の神だったとした…

東海道はいつから鈴鹿峠を通った?

むかし天皇家の皇女の一人が伊勢神宮に巫女として仕えるという風習があった。 伊勢に預けられる皇女のことを斎王という。 斎王の伊勢入りは当時の一大イベントで、史書に詳細な記録が残っている。 大昔に奈良や京都と伊勢を結ぶ街道がどこを通っていたかを知…

ホモ・フロレシエンシスの謎が解決した?

人類学にとって頭の痛い存在としてホモ・フロレシエンシスがある。 インドネシアから発掘された身長1mほどの小型人類化石だ。 その年代が大幅に古いものに訂正され、いくつかの謎が解決したそうだ。 本種は2003年にフローレス島のリャン・ブア洞窟で発掘され…

山形県立博物館で化石展を見てきた

昨日は山形県立博物館の企画展「化石―太古の不思議な生き物たち―」を見てきた。 ヤマガタダイカイギュウの実物化石を見られたことに感動した。 ヤマガタダイカイギュウが発見されたは全国的な小雨にみまわれた1978年夏。 山形県大江町の最上川河床に露わにな…

茨城県自然博物館で洞窟展を見てきた

昨日、坂東市にあるミュージアムパーク茨城県自然博物館に行ってきた。 企画展「洞くつ探検 地下に広がるふしぎな世界」を見るためだ。 洞窟堆積物から採集された脊椎動物化石の展示が圧巻だった。 洞窟といえばロールプレイングゲームにおけるダンジョンの…

ソメイヨシノは王桜か?

済州島に自生する王桜がソメイヨシノの起源だと主張する論文がある。 データは王桜起源説を支持せずむしろ別種説を強化するように見える。 DNAを使ってソメイヨシノと王桜の関係を調べた研究はいくつかある。 たとえば2007年、米農務省のローらはISSRマーカ…

ゲノムに侵入したウイルスが自然免疫を司る?

ヒトゲノムのうち8%はDNAに入り込んだウイルスに由来する配列だ。 近年この内在性レトロウイルスがさまざまな働きを持つことが分かってきた。 自然免疫の遺伝子制御ネットワークの多くももとはウイルス配列と分かったそうだ。 感染病に罹ったとき最初に働き…

ティラノサウルスの化石の性別が分かった?

恐竜の化石からオスなのかメスなのかを見分けるのは難しい。 ティラノサウルスの化石からメスにしかない構造が見つかり確定したそうだ。 2005年、サイエンス誌にティラノサウルスの性別が分かったとする論文が載った。 鳥類のメスでは卵を産む直前の一時期だ…

コーヒーとカカオから見えてくる人類と酵母の関係

われわれがコーヒー豆と呼ぶ粒はじつはコーヒーノキの種子だそうだ。 収穫されたコーヒーノキの実は発酵過程を経て果肉を剥がされコーヒー豆になる。 カカオ豆とよばれる粒もカカオの実を発酵させて種子だけ取り出したものだ。 かはくのチョコレート展でその…

日本初のカリコテリウム類が発見された?

カリコテリウム類は指先にカギ爪を持った絶滅巨獣だ。 前脚と頸が長いプロポーションも独特だ。 分類学的にはウマやサイの仲間(奇蹄類)に属する。 日本初のカリコテリウム類の化石が発見されたそうだ。 標本はカニサイの右大腿骨として長らく岐阜県博物館…

クシクラゲに肛門はあるか?

われわれ左右相称動物の特徴のひとつに、口と肛門を結ぶ消化管がある。 左右相称動物でないクラゲやイソギンチャクには肛門がなく排泄物は口から出す。 ところが左右相称動物でないはずのクシクラゲに肛門があることが分かったそうだ。 クシクラゲ類の口と反…

世界最古のDNA解読で人類進化が分からなくなる

スペインのアタプエルカ山地にシマ・デ・ロス・ウエソスという遺跡がある。 ここで出土した約43万年前の人骨から核DNA配列を読むことに成功したそうだ。 彼らはネアンデルタール人に近縁で、人類進化のパズルはますます複雑になった。 近年の次世代シーケン…

ティラノサウルス類は体より先に頭を進化させた?

「Tレックスは頭がいいから最強に?新種化石が示唆」という記事が目にとまった。 ティムルレンギアというティラノサウルス類がすでに高度な脳を持っていたという。 ティノラノサウルスはいちばん人気の恐竜でその進化も大きな関心を集めている。 だが初期テ…

豊島区旧庁舎のとしまミュージアムを見てきた

きょうは池袋の豊島区役所旧庁舎でやっている「としまミュージアム」を見てきた。 取り壊しのせまる旧庁舎と豊島公会堂で2日間だけ開かれたイベントだ。 豊島区の文化紹介からおそ松さんアテレコ体験まであるカオス空間だった。 旧庁舎1階に入ると床にらくが…

神奈川県立生命の星・地球博物館に行ってきた

きょう、入生田にある神奈川県立生命の星・地球博物館に行ってきた。 県立歴史博物館の「石展」のサテライト展示があると知って見たくなったのだ。 神奈川の石材のうち9種類の標本が展示されていた。 9点の内訳は、箱根火山の溶岩類が3種、箱根火山の凝灰岩…

謎の化石「タリー・モンスター」は脊椎動物だった

トゥリモンストルムという奇っ怪な動物化石がある。 新しい研究が発表され、我々と同じ脊椎動物だと判ったそうだ。 この動物の産地はイリノイ州にある後期石炭紀のメゾンクリーク。 軟質部も残る異常に保存の良い化石で知られる産地だ。 いちばん有名な化石…

神奈川県立歴史博物館で「石展」を見てきた

きょうは横浜の神奈川県立歴史博物館に行った。 特別展「石展-かながわを彩った石の文化-」を見てきた。 神奈川県の石について、さまざまな視点から盛りだくさんの展示がされていた。 展示は岩石学、考古学、中世史、近代史、民俗学の5分野。 特別展の展示…

千葉中央博で石材と火山の企画展を見てきた

きのう、千葉県立中央博物館に行ってきた。 春の企画展「石材が語る火山がつくった日本列島」を見るためだ。 関東地方の有名な石材産地とそれを作った火山活動の解説が展示されていた。 地震の多い日本では石造りの建築は発展しなかったと言われる。 それで…

恐竜博2016で子ども恐竜を見た

5日前、上野の国立科学博物館で「恐竜博2016」を見てきた。 カスモサウルスとパラサウロロフスの「赤ちゃん化石」の実物が展示されていた。 恐竜の子ども化石はきわめて珍しく、大人との違いを調べられる貴重なものだ。 カスモサウルスの子ども化石は全長1.5…

恐竜博2016でクリンダドロメウスを見た

4日前、上野の国立科学博物館で「恐竜博2016」を見てきた。 愛くるしい生態復元といっしょに展示されていたのがクリンダドロメウス。 恐竜のご先祖さまがすでに羽毛を持っていた証拠となる植物食の羽毛恐竜だ。 クリンダドロメウスは一昨年7月サイエンス誌に…

恐竜博2016でイーを見た

3日前、上野の国立科学博物館で「恐竜博2016」を見てきた。 いちばん名前が短い恐竜として話題になったイーも展示されていた。 皮膜を支える謎の骨がありムササビのように滑空した羽毛恐竜だ。 イーも昨年4月ネイチャー誌に記載されたばかりの新種だ。 産地…

恐竜博2016でチレサウルスを見た

一昨日、上野の国立科学博物館で「恐竜博2016」を見てきた。 ここでなんとチレサウルスの骨格が日本初公開されている。 ちがう種類の恐竜をつぎはぎしたように見える珍妙な植物食恐竜だ。 チレサウルスは昨年6月ネイチャー誌に記載されたばかりの新種の恐竜…

恐竜博2016でアシリサウルスを見た

昨日、上野の国立科学博物館で「恐竜博2016」を見てきた。 会場に入って最初に展示されていたのがアシリサウルス。 恐竜ではないが恐竜に近いなかま、という微妙な立場の動物だ。 アシリサウルスが新種としてネイチャー誌に報告されたのは2010年。 標本はタ…

恐竜博2016でスピノサウルスを見た

きょうは上野の国立科学博物館で「恐竜博2016」を見てきた。 目玉はなんといってもスピノサウルス。 ジュラシック・パークⅢでティラノサウルスの頸に噛みついて倒した恐竜だ。 スピノサウルスは20世紀初頭にエジプトで発見された。 しかし第二次大戦で標本が…

人類の体が大きいのは石器で咀嚼を節約したおかげ?

博物館の人類進化コーナーに立つと祖先の身体の小ささに驚く。 ホモ・エレクトゥスになって急に大きくなり今と変わらない体格になる。 だがエレクトゥスの歯のサイズや咬筋の量は祖先より相対的に小さい。 身体に求められるエネルギーの増加と摂食器官の退化…

魚竜はなぜ恐竜より早く滅びてしまったのか

魚竜は恐竜時代の海に生きたイルカそっくりの爬虫類だ。 恐竜より一足早く後期白亜紀セノマン期末という中途半端な時期に絶滅している。 魚竜の絶滅について新しい研究が出て、ますます謎は深まった。 魚竜の絶滅は魚竜だけが被った小さな絶滅イベントだと考…

ニホンカワウソは日本固有種らしい

ニホンカワウソが日本固有種だったというニュースがあった。 高知県と神奈川県で採集されたカワウソ標本の完全なミトコンドリアDNAを解読。 高知標本はユーラシアカワウソから約127万年前に分岐したことが判ったという。 ニホンカワウソは半水棲の肉食哺乳類…

長野県から世界最古のマイルカ類

長野県安曇野市から世界最古のマイルカ類の化石が見つかったそうだ。 化石は長野県安曇野市豊科田沢の別所層から発掘されたもの。 冬に信州新町化石博物館にレプリカが展示されていた。 ほかに上田市の別所層からのシナノイルカもマイルカ類だそうだ。 頭骨…

かはくの渋川春海展を見てきた

きょうは上野の国立科学博物館に行ってきた。 企画展「渋川春海と江戸時代の天文学者たち」を見るためだ。 映画「天地明察」が大ヒットしたのが2012年。 江戸時代の暦学者、渋川春海が主人公の歴史小説を原作とした映画だ。 この年、映画を受けてあちこちの…

福井県立恐竜博物館に行ってきた

昨日、福井県勝山市にある福井県立恐竜博物館に行ってきた。 今回の目的は特別展の新着標本展と、フクイベナトールの展示を見ることだ。 岡山県に林原という企業がある。 インターフェロンやトレハロースの製造で有名なバイオ企業の雄だ。 その林原が会社更…

石川県は「美川県」になっていたかもしれない?

昨日、石川県白山市美川にある石川ルーツ交流館という資料館を見てきた。 明治5年、金沢から美川に県庁が移った際に金沢県から石川県に名前が変わった。 つまり「石川県」という名前のルーツはここにある、というわけだ。 廃藩置県当事の「県」という言葉は…

松任に桑島産の恐竜・トカゲ化石を見に行った

現在、石川県松任(まっとう)にある白山市立博物館で化石展が開かれている。 タイトルは「~イグアノドンとトカゲから見えてきた~太古の生態系@白山市桑島」。 旧白峰村の桑島から産出した、恐竜時代の脊椎動物化石が展示されていた。 これらの標本は、ふ…

浜北人の産地を見てきた

『詳説日本史研究』を読んで歴史を勉強している。 浜北人を知りたくなったので、浜北まで行ってきた。 浜北人は本州で見つかっている唯一の旧石器時代の人骨化石だ。 昭和35年に岩水寺(がんすいじ)西側の石灰岩採掘場で発見された。 頭骨や上腕骨などは約1…

中世東海道には干潟を歩くところがあった?

榎原雅治『中世の東海道をゆく』(中公新書, 2008年)を読んでいる。 中世の東海道には干潟を越えるところがあり、引き潮にしか通れなかったという。 その場所は熱田宿と鳴海宿のあいだで、干潟は鳴海潟と呼ばれていた。 熱田はもともと伊勢湾に面した湊町だ…

ネアンデルタール人は火起こしに黒い粉末を使った?

ネアンデルタール人が火を使っていたのは確かだ。 だが、彼らがどうやって火を起こしていたかは分かっていない。 新たな研究によると、火を起こすのに二酸化マンガン粉末を使っていたらしい。 フランスのペシュ・ド・ラゼ第一遺跡は約5万年前のネアンデルタ…

巨鳥の絶滅は人間が卵を食べたせい?

エミューはオーストラリア大陸に生息する大型の飛べない鳥だ。 豪大陸には約5万年前まで、ゲニオルニスというもっと巨大な飛べない鳥がいた。 このゲニオルニスの卵の殻に人間による調理痕が見つかったそうだ。 5万年前の豪大陸で起こった巨大動物の絶滅にヒ…

マンモスの肉の夕食会?

かつて米国のとある夕食会にマンモスの肉料理が出されたという伝説がある。 1951年に開かれた、探検家クラブの夕食会でのできごとだ。 その肉のDNAが調べられ、正体がアオウミガメだったことが判ったそうだ。 マンモスは大昔に絶滅した動物だが、シベリアな…

センダイゾウの学名

仙台市科学館にはセンダイゾウという名前のゾウの臼歯の化石が展示されている。 黒光りする歯は同じ部屋に展示されている現生ゾウの歯より小さくて形が素朴だ。 現生ゾウとは別の、ゴンフォテリウム類と呼ばれるグループに属するものだという。 学名はSinoma…

川崎大師はもとは違う場所あった?

初詣には川崎大師にお詣りしてきた。 川崎大師に伝わる歴史によると、創建は平安末期の1128年という。 だが、この年代は不思議だ。 現在お寺がある場所は、平安時代には海か湿地帯だったと考えられるからだ。 江戸時代に川崎宿が設けられたころ、このあたり…

新種の福井産恐竜フクイヴェナトル

福井県立恐竜博物館に未命名のまま展示されている「ドロマエオサウルス類」がある。 その化石が論文で記載され、新種フクイヴェナトルと命名されたそうだ。 化石の産出地は福井県勝山市北谷の杉山川の岸にある北谷恐竜発掘現場。 2007年の第三次調査で、頭骨…

グリプトドン類の古代DNAが解読された

グリプトドン類はカメのようなアルマジロのような不思議な姿の絶滅動物だ。 巨大な化石も知られていて、なかでもドエディクルスは全長4mに達する。 そのグリプトドン類の古代DNAが解読されたというニュースが飛び込んできた。 研究したのはヘンドリク・ポイ…

ナウマンゾウ田端標本

北区飛鳥山博物館にゾウの牙と歯の化石が展示されている。 明治時代にいまの北区田端から発見されたもので、ナウマンゾウ田端標本と呼ばれる。 上野駅と王子駅のあいだに田端駅が開設されたのは1896(明治29)年。 1989年、駅構内の崖を削って役宅を造成した…

東急バス弦巻線の地形

先日、世田谷区立中央図書館に行くのに東急バス弦巻線を使った。 バスは渋谷駅を出発するとしばらく玉川通りを行く。 すぐに急な上り坂があり、上りきったところに道玄坂上バス停がある。 下末吉面である淀橋台に上る坂なので、高低差が大きい。 大坂上バス…

ネアンデルタール人とセックスしていた?

「ネアンデルタール人とヒトは10万年前にセックスしていた?」なる記事があった。 セックスどころか、子どもができて代々血が受け継がれていたという話だ。 現生人類にネアンデルタール人由来の遺伝子が混じっていることは知られている。 また、現在のオセア…

駒沢オリンピック公園はなぜそこにある?

昨日、駒沢オリンピック公園を歩いてひとつ疑問が浮かんだ。 住宅地のど真ん中にどうして広い公園を作れたのだろうか? 国土地理院の空中写真閲覧サービスから過去の写真を集めた。 1963年はすでに現在と同じだが、1956年にはかわりに野球場が見える。 東映…

東京オリンピックメモリアルギャラリーに行ってきた

『詳説日本史研究』を読んで歴史を勉強している。 1964年東京オリンピックの話を読んで、当時の雰囲気を知りたくなった。 そこでやってきたのが東京オリンピックメモリアルギャラリー。 駒沢オリンピック公園の体育館地下にある小さな資料館だ(展示室内撮影…

カンブリア爆発を引き起こしたのはなにか

カンブリア爆発を引き起こしたものはなにか。 そういうタイトルのニュース記事をネイチャーのサイトで見かけた。 これまで原因として酸素濃度の急上昇や視覚の出現などが唱えられてきた。 しかし、地球化学的証拠が積み上がり、そんなに単純でないことがわか…