miosn's blog

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人類の体が大きいのは石器で咀嚼を節約したおかげ?

博物館の人類進化コーナーに立つと祖先の身体の小ささに驚く。

ホモ・エレクトゥスになって急に大きくなり今と変わらない体格になる。

だがエレクトゥスの歯のサイズや咬筋の量は祖先より相対的に小さい。

身体に求められるエネルギーの増加と摂食器官の退化は相容れない。

これを石器で食料を処理して咀嚼を節約したおかげだとする論文が出た。

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チンパンジーが肉を得ると食べきるまで一日じゅう噛み続けるのが観察される。

類人猿の臼歯は鈍頭歯で肉を切り裂くには向いていないためだ。

ホモ・エレクトゥスが体を大きくできたのは、石器と調理のどちらのおかげか。

 

著者たちは石器の使用でどれだけエネルギーを節約できるか実測した。

被験者の咬筋に筋電計をつけ生肉または根菜を飲み込めるまで噛んでもらった。

塊より薄く切った肉、塊より粉砕した根菜のほうが噛む回数も力も減った。

初期ホモ属は石器処理により噛む回数を17%、力を26%節約できたと計算された。